高気圧下での作業や急激な気圧変化では、さまざまな健康障害が発生することがあります。衛生管理者試験では、各健康障害の原因や代表的な症状、高気圧障害に該当するかどうかが繰り返し出題されています。
重要ポイント
この分野では、「原因」と「代表的な症状」の組合せを整理して覚えることが重要です。特に、一酸化炭素中毒は高気圧障害ではない点が頻出のひっかけです。

名前が全部それっぽくて、どれが高気圧障害なのか混乱するな……。

一酸化炭素中毒だけは原因が不完全燃焼です。高気圧や減圧そのものが原因ではないので、よくひっかけに使われます。
酸素中毒
高圧の酸素を長時間吸入することで起こる高気圧障害です。吐き気、めまい、視野狭窄、呼吸困難、けいれんなどの症状がみられます。
一酸化炭素中毒
不完全燃焼で発生した一酸化炭素を吸入することで起こります。頭痛、吐き気、めまい、意識障害などの症状がみられますが、高気圧や減圧そのものが原因となる健康障害ではありません。
炭酸ガス(二酸化炭素)中毒
二酸化炭素を多量に吸入し、体内の二酸化炭素濃度が上昇することで起こる高気圧障害です。頭痛、めまい、吐き気、意識障害などの症状がみられます。
窒素酔い
高圧下で窒素の影響を受けることにより起こる高気圧障害です。アルコールに酔ったような判断力の低下や異常行動などがみられます。
減圧症
高圧環境から減圧するときに、血液や組織に溶け込んでいた窒素が気泡化して起こる高気圧障害です。皮膚のかゆみ、関節痛、神経麻痺などの症状がみられます。

減圧症って結局何が悪さしてるんだ?

血液や組織に溶け込んでいた窒素が、減圧によって気泡になることが原因です。「窒素の気泡化」はそのまま出題されることがあります。
過去問
直近7回の試験で出題された、この科目の過去問を掲載しています。繰り返し演習して、出題傾向と重要ポイントを身につけましょう。
令和5年4月 問13
潜水作業、高圧室内作業などの作業における高圧の影響又は高圧環境下から常圧に戻る際の減圧の影響により、直接には発症しない健康障害は次のうちどれか。
- 酸素中毒
- 一酸化炭素中毒
- 炭酸ガス(二酸化炭素)中毒
- 窒素酔い
- 減圧症
正解:2
