温熱環境では、温度感覚を左右する要素、実効温度、相対湿度、WBGT、熱中症リスクなどが繰り返し出題されています。特にWBGTの構成要素や「基準値を超えると危険」という判断基準を整理しておきましょう。
出題パターン解析
実際の過去問で出題された文章をテーマごとに整理しています。
温熱条件に関する記述
正しいものを「」、誤っているものを「」で示しています。
温度感覚を左右する環境要素
- 温度感覚を左右する環境要素は、気温、湿度、気流及びふく射(放射)熱である。
- 温度感覚を左右する環境条件は、気温、湿度及びふく射(放射)熱の三つの要素で決まる。
- 温度感覚を左右する環境要素は、気温、湿度及び気流であり、この三要素によって温熱環境が定まる。

「気流」と「ふく射熱」、どっちか抜けてる問題が多くて混乱するな……。

温熱環境は「気温・湿度・気流・ふく射熱」の4つで整理すると覚えやすいです。
実効温度・相対湿度
- 実効温度は、人の温熱感に基礎を置いた指標で、気温、湿度及び気流の総合効果を温度目盛りで表したものである。
- 相対湿度は、空気中の水蒸気量と、その温度における飽和水蒸気量との比を百分率で示したものである。
- 相対湿度は、乾球温度と湿球温度によって求められる。
WBGTの構成要素
- WBGTは、自然湿球温度、黒球温度及び気温(乾球温度)から求められる指標で、暑熱環境による熱ストレス評価に用いられる。
- 日射がある場合のWBGT値は、自然湿球温度、黒球温度及び気温(乾球温度)の値から算出される。
- WBGTは、暑熱環境による熱ストレスの評価に用いられる指標で、日射がない場合は、自然湿球温度と黒球温度の測定値から算出される。
- WBGTは、暑熱環境による熱ストレスの評価を行うための指標である。
- WBGTは、気温、湿度及び気流の三つの要素から暑熱環境の程度を示す指標として用いられ、その単位は気温と同じ℃で表される。
- 日射がない場合のWBGTは、気温(乾球温度)と黒球温度から求められる。
WBGTは、暑熱環境による熱ストレスを評価する指標です。日射がある場合は自然湿球温度・黒球温度・気温(乾球温度)から、日射がない場合は自然湿球温度・黒球温度から算出されます。
WBGT基準値と熱中症リスク
- WBGTには、基準値が定められており、WBGT値がWBGT基準値を超えている場合は、熱中症にかかるリスクが高まっていると判断される。
- WBGT基準値は、身体に対する負荷が大きな作業の方が、負荷が小さな作業より小さな値となる。
- WBGT基準値は、暑熱順化者に用いる値の方が、暑熱非順化者に用いる値より大きな値となる。
- WBGT値がその基準値を超えるおそれのあるときには、冷房などによりWBGT値を低減すること、代謝率レベルの低い作業に変更することなどの対策が必要である。
- WBGT基準値は、健康な作業者を基準に、ばく露されてもほとんどの者が有害な影響を受けないレベルに相当するものとして設定されている。
- 算出したWBGTの値が、作業内容に応じて設定されたWBGT基準値未満である場合には、熱中症が発生するリスクが高まる。

「基準値未満で危険」って書かれると、一瞬ひっかかりそうになるな……。

WBGTは「基準値を超えると危険」と覚えておけば整理しやすいです。作業負荷が大きいほど基準値は小さくなります。
熱中症の分類
- 熱中症はⅠ度からⅢ度までに分類され、このうちⅢ度が最も重症である。
過去問
直近7回の試験で出題された、この科目の過去問を掲載しています。繰り返し演習して、出題傾向と重要ポイントを身につけましょう。
- 第一種衛生管理者
- 第二種衛生管理者
試験を選びましょう
令和8年4月 問28
温熱条件に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 温度感覚を左右する環境要素は、気温、湿度、気流及びふく射(放射)熱である。
- 実効温度は、人の温熱感に基礎を置いた指標で、気温、湿度及び気流の総合効果を温度目盛りで表したものである。
- 相対湿度は、空気中の水蒸気量と、その温度における飽和水蒸気量との比を百分率で示したものである。
- WBGTは、自然湿球温度、黒球温度及び気温(乾球温度)から求められる指標で、暑熱環境による熱ストレス評価に用いられる。
- 算出したWBGTの値が、作業内容に応じて設定されたWBGT基準値未満である場合には、熱中症が発生するリスクが高まる。
正解:5
令和8年4月 問14
温熱条件に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 温度感覚を左右する環境要素は、気温、湿度、気流及びふく射(放射)熱である。
- 実効温度は、人の温熱感に基礎を置いた指標で、気温、湿度及び気流の総合効果を温度目盛りで表したものである。
- 相対湿度は、空気中の水蒸気量と、その温度における飽和水蒸気量との比を百分率で示したものである。
- WBGTは、自然湿球温度、黒球温度及び気温(乾球温度)から求められる指標で、暑熱環境による熱ストレス評価に用いられる。
- 算出したWBGTの値が、作業内容に応じて設定されたWBGT基準値未満である場合には、熱中症が発生するリスクが高まる。
正解:5
令和7年10月 問11
WBGT(湿球黒球温度)に関する次の文中の[ ]内に入れるA及びBの語句の組合せとして、正しいものは1~5のうちどれか。 「WBGTは、暑熱環境による熱ストレスの評価を行うための指標で、その値は次の式により算出される。 日射がある場合: WBGT=0.7×自然湿球温度+0.2×[ A ]+0.1×[ B ] 日射がない場合: WBGT=0.7×自然湿球温度+0.3×[ A ]」
- A=黒球温度 B=風速
- A=黒球温度 B=気温(乾球温度)
- A=風速 B=黒球温度
- A=気温(乾球温度) B=風速
- A=気温(乾球温度) B=黒球温度
正解:2
令和7年4月 問12
温熱条件に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 日射がない場合のWBGTは、気温(乾球温度)と黒球温度から求められる。
- WBGTは、暑熱環境による熱ストレスの評価を行うための指標である。
- WBGT基準値は、健康な作業者を基準に、ばく露されてもほとんどの者が有害な影響を受けないレベルに相当するものとして設定されている。
- WBGT基準値は、身体に対する負荷が大きな作業の方が、負荷が小さな作業より小さな値となる。
- WBGT基準値は、暑熱順化者に用いる値の方が、暑熱非順化者に用いる値より大きな値となる。
正解:1
令和6年10月 問12
温熱条件に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 温度感覚を左右する環境要素は、気温、湿度及び気流であり、この三要素によって温熱環境が定まる。
- 実効温度は、人の温熱感に基礎を置いた指標で、気温、湿度及び気流の総合効果を温度目盛りで表したものである。
- 相対湿度は、空気中の水蒸気量と、その温度における飽和水蒸気量との比を百分率で示したものである。
- WGBTは、暑熱環境による熱ストレスの評価に用いられる指標で、日射がない場合は、自然湿球温度と黒球温度の測定値から算出される。
- WGBT基準値は、暑熱順化者に用いる値の方が、暑熱非順化者に用いる値より大きな値となる。
正解:1
令和6年4月 問12
温熱条件に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 温度感覚を左右する環境要素は、気温、湿度、気流及びふく射(放射)熱である。
- 実効温度は、人の温熱感に基礎を置いた指標で、気温、湿度及び気流の総合効果を温度目盛りで表したものである。
- 相対湿度は、空気中の水蒸気量と、その温度における飽和水蒸気量との比を百分率で示したものである。
- WBGTは、暑熱環境による熱ストレスの評価に用いられる指標で、日射がある場合は、自然湿球温度、黒球温度及び気温(乾球温度)の測定値から算出される。
- 算出したWBGTの値が、作業内容に応じて設定されたWBGT基準値未満である場合には、熱中症が発生するリスクが高まる。
正解:5
令和5年10月 問11
温熱条件に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 温度感覚を左右する環境条件は、気温、湿度及びふく射(放射)熱の三つの要素で決まる。
- 実効温度は、人の温熱感に基礎を置いた指標で、気温、湿度及び気流の総合効果を温度目盛りで表したものである。
- 相対湿度は、乾球温度と湿球温度によって求められる。
- WBGT基準値は、身体に対する負荷が大きな作業の方が、負荷が小さな作業より小さな値となる。
- WBGT値がその基準値を超えるおそれのあるときには、冷房などによりWBGT値を低減すること、代謝率レベルの低い作業に変更することなどの対策が必要である。
正解:1
令和5年4月 問12
温熱条件に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 温度感覚を左右する環境条件は、気温、湿度及びふく射(放射)熱の三つの要素で決まる。
- 熱中症はⅠ度からⅢ度までに分類され、このうちⅢ度が最も重症である。
- WBGTは、暑熱環境による熱ストレスの評価に用いられる指標で、日射がない場合は、自然湿球温度と黒球温度の測定値から算出される。
- WBGT基準値は、暑熱順化者に用いる値の方が、暑熱非順化者に用いる値より大きな値となる。
- 相対湿度とは、空気中の水蒸気圧とその温度における飽和水蒸気圧との比を百分率で示したものである。
正解:1
