骨折では、骨折の分類、副子による固定方法、脊髄損傷が疑われる場合の搬送方法が繰り返し出題されています。特に、単純骨折・複雑骨折・完全骨折・不完全骨折の用語の違いに注意しましょう。
出題パターン解析
実際の過去問で出題された文章をテーマごとに整理しています。
骨折の種類と応急処置に関する記述
正しいものを「」、誤っているものを「」で示しています。
骨折の分類
- 開放骨折のことを複雑骨折という。
- 複雑骨折は、感染が起こりやすく治りにくい。
- 不完全骨折とは、骨にひびが入った状態などをいう。
- 単純骨折とは、骨にひびが入った状態のことをいう。
- 複雑骨折とは、骨が多数の骨片に破砕された状態をいう。

「複雑骨折」って、骨がバラバラって意味じゃないのか……。

複雑骨折は「皮膚を破っている骨折」と覚えると整理しやすいですね。
骨折の症状
- 完全骨折では、骨折端どうしが擦れ合う軋轢音が認められることがある。
- 不完全骨折では、骨折端どうしが擦れ合う軋轢音や変形などが認められる。
完全骨折では、骨折端どうしが擦れ合うことで軋轢音が認められることがあります。一方、不完全骨折は骨の連続性が一部保たれているため、完全骨折の特徴をそのまま当てはめた選択肢には注意が必要です。

軋轢音って、どの骨折でも出るわけじゃないのか……。

軋轢音は、骨折端どうしが擦れ合うことで起こります。完全骨折の特徴として整理しておくとよいですね。
固定方法
- 骨折に対する処置として、副子を手や足に当てるときは、骨折部分の上下の関節まで固定できる長さで、かつ、幅の広いものを用いる。
- 骨折部を副子で固定するときには、骨折した部分が変形していても、そのままの状態を保持して、直近の関節部を含めた広い範囲を固定する。
- 骨折が疑われる部位は、よく動かしてその程度を判断する必要がある。

痛そうだから、つい動かして確認したくなるな……。

骨折部を無理に動かすと悪化する危険があります。固定して安静を保つことが重要です。
脊髄損傷時の搬送
- 脊髄損傷が疑われる場合は、硬い板などを用いて慎重に搬送する。
- 脊髄損傷が疑われる場合は、動かさないことを原則とするが、やむを得ず搬送する場合は、負傷者に振動を与えないようにするため、柔らかいマットに乗せる。
- 脊髄損傷が疑われる場合は、硬い板の上に乗せて搬送してはならない。
脊髄損傷が疑われる場合は、原則として動かさず、やむを得ず搬送する場合は硬い板などを用いて体を安定させます。「柔らかいマットに乗せる」「硬い板で搬送してはならない」とする選択肢は誤りです。

柔らかいマットの方が体に優しそうだけど、違うのか……。

脊髄損傷が疑われる場合は、体が曲がったり揺れたりしないように固定することが重要です。そのため、硬い板などを使って慎重に搬送します。
過去問
直近7回の試験で出題された、この科目の過去問を掲載しています。繰り返し演習して、出題傾向と重要ポイントを身につけましょう。
- 第一種衛生管理者
- 第二種衛生管理者
試験を選びましょう
令和8年4月 問30
骨折に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 単純骨折とは、骨にひびが入った状態をいう。
- 不完全骨折では、骨折端どうしが擦れ合う軋轢音や変形などが認められる。
- 骨折が疑われる部位は、よく動かしてその程度を判断する必要がある。
- 骨折に対する処置として、副子を手や足に当てるときは、骨折部分の上下の関節まで固定できる長さで、かつ、幅の広いものを用いる。
- 脊髄損傷が疑われる場合は、硬い板の上に乗せて搬送してはならない。
正解:4
令和7年10月 問32
骨折及びその救急処置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 開放骨折のことを複雑骨折という。
- 複雑骨折は、感染が起こりやすく治りにくい。
- 骨折部を副子で固定するときには、骨折した部分が変形していても、そのままの状態を保持して、直近の関節部を含めた広い範囲を固定する。
- 単純骨折とは、骨にひびが入った状態のことをいう。
- 完全骨折では、骨折端どうしが擦れ合う軋轢音が認められることがある。
正解:4
令和6年4月 問32
骨折に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 単純骨折とは、骨にひびが入った状態をいう。
- 複雑骨折とは、骨が多数の骨片に破砕された状態をいう。
- 不完全骨折では、骨折端どうしが擦れ合う軋轢音や変形などが認められる。
- 脊髄損傷が疑われる場合は、動かさないことを原則とするが、やむを得ず搬送する場合は、負傷者に振動を与えないようにするため、柔らかいマットに乗せる。
- 骨折に対する処置として、副子を手や足に当てるときは、骨折部分の上下の関節まで固定できる長さで、かつ、幅の広いものを用いる。
正解:5
令和8年4月 問16
骨折に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 単純骨折とは、骨にひびが入った状態をいう。
- 不完全骨折では、骨折端どうしが擦れ合う軋轢音や変形などが認められる。
- 骨折が疑われる部位は、よく動かしてその程度を判断する必要がある。
- 骨折に対する処置として、副子を手や足に当てるときは、骨折部分の上下の関節まで固定できる長さで、かつ、幅の広いものを用いる。
- 脊髄損傷が疑われる場合は、硬い板の上に乗せて搬送してはならない。
正解:4
令和7年10月 問18
骨折及びその救急処置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 開放骨折のことを複雑骨折という。
- 複雑骨折は、感染が起こりやすく治りにくい。
- 骨折部を副子で固定するときには、骨折した部分が変形していても、そのままの状態を保持して、直近の関節部を含めた広い範囲を固定する。
- 単純骨折とは、骨にひびが入った状態のことをいう。
- 完全骨折では、骨折端どうしが擦れ合う軋轢音が認められることがある。
正解:4
令和6年4月 問18
骨折に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 単純骨折とは、骨にひびが入った状態をいう。
- 複雑骨折とは、骨が多数の骨片に破砕された状態をいう。
- 不完全骨折では、骨折端どうしが擦れ合う軋轢音や変形などが認められる。
- 脊髄損傷が疑われる場合は、動かさないことを原則とするが、やむを得ず搬送する場合は、負傷者に振動を与えないようにするため、柔らかいマットに乗せる。
- 骨折に対する処置として、副子を手や足に当てるときは、骨折部分の上下の関節まで固定できる長さで、かつ、幅の広いものを用いる。
正解:5
