脂質分野では、脂肪の消化・吸収の仕組みや、脂質の働きに関する基礎知識が出題されます。
このページでは、「脂肪の分解・吸収及び脂質の代謝」に関する頻出の正誤パターンを整理しています。
胆汁や消化酵素の役割、脂質のエネルギー源としての特徴を中心に整理しておきましょう。
出題パターン解析
実際の過去問で繰り返し出題された内容を、消化・吸収と脂質の代謝に分けて整理しています。
脂肪の分解・吸収及び脂質の代謝に関する記述
正しいものを「」、誤っているものを「」で示しています。
脂肪の消化と吸収
- 胆汁は、アルカリ性で、消化酵素は含まないが、食物中の脂肪を乳化させ、脂肪分解の働きを助ける。
- 脂肪は膵リパーゼなどによって脂肪酸とグリセリンに分解される。
- 脂肪は、膵臓から分泌される消化酵素である膵アミラーゼにより脂肪酸とグリセリンに分解され、小腸の絨毛から吸収される。
- 脂肪は、膵臓から分泌される消化酵素である膵アミラーゼにより脂肪酸とグリセリンに分解される。
脂肪の消化では、胆汁が脂肪を乳化して消化しやすい状態にし、その後リパーゼによって脂肪酸とグリセリンへ分解されます。アミラーゼはデンプン分解酵素であり、脂肪分解酵素ではありません。

アミラーゼって有名だから、つい何でも分解できそうに見えるな……。

アミラーゼは炭水化物、リパーゼは脂肪です。衛生管理者試験では、この組み合わせの取り違えがよく出題されますね。
脂質の役割と代謝
- 肝臓は、過剰な蛋白質及び糖質を中性脂肪に変換する。
- コレステロールやリン脂質は、神経組織の構成成分となる。
- 脂質は、糖質や蛋白質に比べて多くのATPを産生することができるので、エネルギー源として優れている。
- 脂質は、糖質や蛋白質に比べて多くのATPを産生するエネルギー源となるが、摂取量が多すぎると肥満の原因となる。
脂質は三大栄養素の中でもエネルギー効率が高く、多くのATPを産生できます。また、コレステロールやリン脂質は細胞膜や神経組織の構成成分としても重要です。余剰の糖質や蛋白質は、肝臓で中性脂肪へ変換されることがあります。

脂肪って太るイメージしかなかったけど、ちゃんと体にも必要なんだな。

はい。脂質は重要なエネルギー源であり、神経組織や細胞膜を構成する材料にもなっています。ただし摂り過ぎると中性脂肪として蓄積されます。
過去問
直近7回の試験で出題された、この科目の過去問を掲載しています。繰り返し演習して、出題傾向と重要ポイントを身につけましょう。
- 第一種衛生管理者
- 第二種衛生管理者
試験を選びましょう
令和6年4月 問38
脂肪の分解・吸収及び脂質の代謝に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 脂肪は、膵臓から分泌される消化酵素である膵アミラーゼにより脂肪酸とグリセリンに分解される。
- 胆汁は、アルカリ性で、消化酵素は含まないが、食物中の脂肪を乳化させ、脂肪分解の働きを助ける。
- 肝臓は、過剰な蛋白質及び糖質を中性脂肪に変換する。
- コレステロールやリン脂質は、神経組織の構成成分となる。
- 脂質は、糖質や蛋白質に比べて多くのATPを産生するエネルギー源となるが、摂取量が多すぎると肥満の原因となる。
正解:1
令和4年10月 問44
脂肪の分解・吸収及び脂質の代謝に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 胆汁は、アルカリ性で、消化酵素は含まないが、食物中の脂肪を乳化させ、脂肪分解の働きを助ける。
- 脂肪は、膵臓から分泌される消化酵素である膵アミラーゼにより脂肪酸とグリセリンに分解され、小腸の絨毛から吸収される。
- 肝臓は、過剰な蛋白質及び糖質を中性脂肪に変換する。
- コレステロールやリン脂質は、神経組織の構成成分となる。
- 脂質は、糖質や蛋白質に比べて多くのATPを産生することができるので、エネルギー源として優れている。
正解:2
令和6年4月 問24
脂肪の分解・吸収及び脂質の代謝に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 脂肪は、膵臓から分泌される消化酵素である膵アミラーゼにより脂肪酸とグリセリンに分解される。
- 胆汁は、アルカリ性で、消化酵素は含まないが、食物中の脂肪を乳化させ、脂肪分解の働きを助ける。
- 肝臓は、過剰な蛋白質及び糖質を中性脂肪に変換する。
- コレステロールやリン脂質は、神経組織の構成成分となる。
- 脂質は、糖質や蛋白質に比べて多くのATPを産生するエネルギー源となるが、摂取量が多すぎると肥満の原因となる。
正解:1
令和4年10月 問30
脂肪の分解・吸収及び脂質の代謝に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 胆汁は、アルカリ性で、消化酵素は含まないが、食物中の脂肪を乳化させ、脂肪分解の働きを助ける。
- 脂肪は、膵臓から分泌される消化酵素である膵アミラーゼにより脂肪酸とグリセリンに分解され、小腸の絨毛から吸収される。
- 肝臓は、過剰な蛋白質及び糖質を中性脂肪に変換する。
- コレステロールやリン脂質は、神経組織の構成成分となる。
- 脂質は、糖質や蛋白質に比べて多くのATPを産生することができるので、エネルギー源として優れている。
正解:2
