感覚器は、外界や体内のさまざまな刺激を受け取り、脳へ伝える重要な役割を担っています。
このページでは、「感覚又は感覚器」に関する頻出の正誤パターンを整理しています。
視覚・聴覚・平衡感覚・皮膚感覚などの特徴と、混同しやすいポイントを確認しましょう。
出題パターン解析
実際の過去問で出題された文章を、テーマごとに整理しています。
感覚又は感覚器に関する記述
正しいものを「」、誤っているものを「」で示しています。
視覚(遠視・老視・網膜)
- 眼軸が短過ぎるために、平行光線が網膜の後方で像を結ぶものを遠視という。
- 老視(老眼)とは、加齢によって水晶体が徐々に変性して調節できる範囲が狭まり、近点が遠くなり、遠点が近くなることをいう。
- 網膜の錐状体は色を感じ、杆状体は明暗を感じる。
- 網膜には、色を感じる杆状体(杆体)と明暗を感じる錐状体(錐体)という2種類の視細胞が並んでいる。
視覚分野では、遠視・老視の特徴や、錐状体と杆状体の役割が頻出です。特に「錐状体=色覚」「杆状体=明暗」を入れ替えた誤答がよく出題されます。

錐状体と杆状体、毎回どっちが色だったか忘れるんだよな……。

「錐状体=色」「杆状体=明暗」の組み合わせは定番の出題ポイントですね。
聴覚と平衡感覚
- 中耳にある鼓室は、耳管によって咽頭に通じており、その内圧は外気圧と等しく保たれている。
- 平衡感覚に関係する器官である前庭及び半規管は、中耳にあって、体の傾きや回転の方向を知覚する。
- 半規管は体の傾きの方向や大きさを感じ、前庭は体の回転の方向や速度を感じる平衡感覚器であり、いずれも内耳にある。
前庭と半規管はどちらも内耳に存在します。また、前庭は体の傾きや直線加速度、半規管は回転運動を感知します。試験では場所や役割を入れ替えた問題がよく出題されます。

前庭と半規管、名前までは覚えても役割がごちゃごちゃになるな……。

「前庭=傾き」「半規管=回転」で整理しておくと解きやすいですよ。
嗅覚・味覚
- 嗅覚と味覚は化学感覚ともいわれ、物質の化学的性質を認知する感覚である。
- 嗅覚は、味覚と同様に物質の化学的性質を認知する感覚であるが、同じ臭気に対して疲労しにくいという特徴がある。
嗅覚と味覚は化学感覚に分類されます。また、嗅覚には順応(慣れ)が起こりやすく、同じ臭いを嗅ぎ続けると感じにくくなる特徴があります。

部屋の臭いって、自分だけ気付かなくなることがあるよな。

それが嗅覚の順応ですね。同じ臭気には疲労しやすい特徴があります。
皮膚感覚と深部感覚
- 深部感覚は、筋肉や腱にある受容器から得られる身体各部の位置、運動などを認識する感覚である。
- 温度感覚は、皮膚のほか口腔などの粘膜にも存在し、一般に冷覚の方が温覚よりも鋭敏である。
- 温度感覚は、皮膚のほか口腔などの粘膜にも存在し、一般に温覚の方が冷覚よりも鋭敏である。
- 皮膚感覚には触圧覚、温度覚(温覚と冷覚)、痛覚などがあり、これらのうち温覚を感じる場所(温点)は、他の感覚を感じる場所よりも密度が高い。
- 皮膚感覚には、触圧覚、痛覚、温度覚(温覚・冷覚)などがあり、これらのうち冷覚を感じる冷覚点の密度は他の感覚点に比べて高い。
- 内臓感覚は、内臓の動き、炎症などを感じて、内臓痛などとして部位の特定ができる鋭敏な感覚である。
皮膚感覚では、冷覚の方が温覚より鋭敏であることが重要です。また、深部感覚は筋肉や腱から得られる身体の位置感覚を指します。内臓感覚は鈍く、痛みの部位を特定しにくい特徴があります。

冷たいのはすぐ分かるけど、ぬるい温度は分かりにくい気がするな。

その通りです。一般に冷覚の方が温覚より鋭敏で、試験でもよく問われます。
感覚の強さと知覚
- 物理化学的な刺激の量と人間が意識する感覚の強度とは、直線的な比例関係にある。
刺激の強さと感覚の強さは単純な比例関係ではありません。刺激を何倍にも強くしても、感覚の強さが同じ割合で増えるわけではない点が出題されます。

音量を2倍にしても、2倍うるさく感じるわけじゃないもんな。

そうですね。刺激量と感覚の強さは単純な比例関係にはなりません。ここも典型的なひっかけです。
過去問
直近7回の試験で出題された、この科目の過去問を掲載しています。繰り返し演習して、出題傾向と重要ポイントを身につけましょう。
- 第一種衛生管理者
- 第二種衛生管理者
試験を選びましょう
令和8年4月 問35
感覚又は感覚器に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 物理化学的な刺激の量と人間が意識する感覚の強度とは、直線的な比例関係にある。
- 皮膚感覚には、触圧覚、痛覚、温度覚(温覚・冷覚)などがあり、これらのうち冷覚を感じる冷覚点の密度は他の感覚点に比べて高い。
- 内臓感覚は、内臓の動き、炎症などを感じて、内臓痛などとして部位の特定ができる鋭敏な感覚である。
- 網膜の錐状体は色を感じ、杆状体は明暗を感じる。
- 平衡感覚に関係する器官である前庭及び半規管は、中耳にあって、体の傾きや回転の方向を知覚する。
正解:4
令和7年4月 問42
感覚又は感覚器に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 網膜には、色を感じる杆状体(杆体)と明暗を感じる錐状体(錐体)という2種類の視細胞が並んでいる。
- 老視(老眼)とは、加齢によって水晶体が徐々に変性して調節できる範囲が狭まり、近点が遠くなり、遠点が近くなることをいう。
- 半規管は体の傾きの方向や大きさを感じ、前庭は体の回転の方向や速度を感じる平衡感覚器であり、いずれも内耳にある。
- 嗅覚は、味覚と同様に物質の化学的性質を認知する感覚であるが、同じ臭気に対して疲労しにくいという特徴がある。
- 皮膚感覚には触圧覚、温度覚(温覚と冷覚)、痛覚などがあり、これらのうち温覚を感じる場所(温点)は、他の感覚を感じる場所よりも密度が高い。
正解:2
令和6年4月 問40
感覚又は感覚器に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 眼軸が短過ぎるために、平行光線が網膜の後方で像を結ぶものを遠視という。
- 嗅覚と味覚は化学感覚ともいわれ、物質の化学的性質を認知する感覚である。
- 温度感覚は、皮膚のほか口腔などの粘膜にも存在し、一般に冷覚の方が温覚よりも鋭敏である。
- 深部感覚は、筋肉や腱にある受容器から得られる身体各部の位置、運動などを認識する感覚である。
- 平衡感覚に関係する器官である前庭及び半規管は、中耳にあって、体の傾きや回転の方向を知覚する。
正解:5
令和5年4月 問41
感覚又は感覚器に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 眼軸が短過ぎるために、平行光線が網膜の後方で像を結ぶものを遠視という。
- 嗅覚と味覚は化学感覚ともいわれ、物質の化学的性質を認知する感覚である。
- 温度感覚は、皮膚のほか口腔などの粘膜にも存在し、一般に温覚の方が冷覚よりも鋭敏である。
- 深部感覚は、筋肉や腱にある受容器から得られる身体各部の位置、運動などを認識する感覚である。
- 中耳にある鼓室は、耳管によって咽頭に通じており、その内圧は外気圧と等しく保たれている。
正解:3
令和8年4月 問21
感覚又は感覚器に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 物理化学的な刺激の量と人間が意識する感覚の強度とは、直線的な比例関係にある。
- 皮膚感覚には、触圧覚、痛覚、温度覚(温覚・冷覚)などがあり、これらのうち冷覚を感じる冷覚点の密度は他の感覚点に比べて高い。
- 内臓感覚は、内臓の動き、炎症などを感じて、内臓痛などとして部位の特定ができる鋭敏な感覚である。
- 網膜の錐状体は色を感じ、杆状体は明暗を感じる。
- 平衡感覚に関係する器官である前庭及び半規管は、中耳にあって、体の傾きや回転の方向を知覚する。
正解:4
令和7年4月 問28
感覚又は感覚器に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 網膜には、色を感じる杆状体(杆体)と明暗を感じる錐状体(錐体)という2種類の視細胞が並んでいる。
- 老視(老眼)とは、加齢によって水晶体が徐々に変性して調節できる範囲が狭まり、近点が遠くなり、遠点が近くなることをいう。
- 半規管は体の傾きの方向や大きさを感じ、前庭は体の回転の方向や速度を感じる平衡感覚器であり、いずれも内耳にある。
- 嗅覚は、味覚と同様に物質の化学的性質を認知する感覚であるが、同じ臭気に対して疲労しにくいという特徴がある。
- 皮膚感覚には触圧覚、温度覚(温覚と冷覚)、痛覚などがあり、これらのうち温覚を感じる場所(温点)は、他の感覚を感じる場所よりも密度が高い。
正解:2
令和6年4月 問26
感覚又は感覚器に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 眼軸が短過ぎるために、平行光線が網膜の後方で像を結ぶものを遠視という。
- 嗅覚と味覚は化学感覚ともいわれ、物質の化学的性質を認知する感覚である。
- 温度感覚は、皮膚のほか口腔などの粘膜にも存在し、一般に冷覚の方が温覚よりも鋭敏である。
- 深部感覚は、筋肉や腱にある受容器から得られる身体各部の位置、運動などを認識する感覚である。
- 平衡感覚に関係する器官である前庭及び半規管は、中耳にあって、体の傾きや回転の方向を知覚する。
正解:5
令和5年4月 問27
感覚又は感覚器に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 眼軸が短過ぎるために、平行光線が網膜の後方で像を結ぶものを遠視という。
- 嗅覚と味覚は化学感覚ともいわれ、物質の化学的性質を認知する感覚である。
- 温度感覚は、皮膚のほか口腔などの粘膜にも存在し、一般に温覚の方が冷覚よりも鋭敏である。
- 深部感覚は、筋肉や腱にある受容器から得られる身体各部の位置、運動などを認識する感覚である。
- 中耳にある鼓室は、耳管によって咽頭に通じており、その内圧は外気圧と等しく保たれている。
正解:3
