有害物質による健康障害(粉じん)

じん肺や石綿肺などの粉じんによる健康障害は、病名と原因となる粉じん、特徴的な症状や合併症の組合せが頻繁に出題されます。

似た症状とのひっかけも多いため、セットで覚えておくことが重要です。

出題パターン解析

実際の過去問で出題された文章をテーマごとに整理しています。

粉じんによる健康障害に関する記述

正しいものを「」、誤っているものを「」で示しています。

じん肺の特徴

  • じん肺は、粉じんを吸入することによって肺に生じた線維増殖性変化を主体とする疾病で、けい肺、石綿肺などがある。
  • じん肺がある程度進行すると、粉じんへのばく露を中止しても肺の線維化が進行する。
  • じん肺は、粉じんを吸入することによって肺に生じた炎症性病変を主体とする疾病で、その種類には、けい肺、間質性肺炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などがある。

粉じんを吸わなくなれば、じん肺も進行しなくなると思ってた……。

そこはよく狙われるポイントです。ある程度進行したじん肺は、粉じんへのばく露を中止しても肺の線維化が進行することがあります。

合併症・症状

  • じん肺は、肺結核のほか、続発性気管支炎、続発性気胸、原発性肺がんなどを合併することがある。
  • じん肺は、続発性気管支炎、肺結核などを合併することがある。
  • じん肺の自覚症状は、初期にはあまりみられないが、進行すると咳せき、痰たん、呼吸困難などがみられる。

石綿肺・各種じん肺

  • 石綿肺では、胸膜の肥厚(プラーク)、胸膜の石灰化などがみられる。
  • 溶接工肺は、溶接の際に発生する酸化鉄ヒュームのばく露によって発症するじん肺である。
  • アルミニウムやその化合物によってじん肺を起こすことがある。
  • けい肺は、鉄、アルミニウムなどの金属粉じんを吸入することによって発症するじん肺である。

けい肺も石綿肺も溶接工肺も、名前が多くてごちゃごちゃになるよ……。

試験では『どの粉じんで何が起こるか』の組合せがよく問われます。病名だけでなく、原因となる粉じんや特徴的な症状まで一緒に覚えると得点しやすくなります。

木材・炭素粉じん

  • 炭素を含む粉じんは、じん肺を起こすことがある。
  • 木材の粉じんを吸入することによって、ぜんそくを起こすことがある。
  • 米杉、ラワンなどの木材粉じんは、ぜんそくを起こすことがある。

過去問

直近7回の試験で出題された、この科目の過去問を掲載しています。繰り返し演習して、出題傾向と重要ポイントを身につけましょう。


令和7年10月 問13

粉じんによる健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. 米杉、ラワンなどの木材粉じんは、ぜんそくを起こすことがある。
  2. じん肺の自覚症状は、初期にはあまりみられないが、進行すると咳せき、痰たん、呼吸困難などがみられる。
  3. じん肺は、続発性気管支炎、肺結核などを合併することがある。
  4. 石綿肺では、胸膜の肥厚(プラーク)、胸膜の石灰化などがみられる。
  5. けい肺は、鉄、アルミニウムなどの金属粉じんを吸入することによって発症するじん肺である。

正解:5


令和6年10月 問18

粉じんによる健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. じん肺は、粉じんを吸入することによって肺に生じた線維増殖性変化を主体とする疾病で、けい肺、石綿肺などがある。
  2. じん肺がある程度進行すると、粉じんへのばく露を中止しても肺の線維化が進行する。
  3. けい肺は、鉄、アルミニウムなどの金属粉じんを吸入することによって発症するじん肺である。
  4. 石綿肺では、胸膜の肥厚(プラーク)、胸膜の石灰化などがみられる。
  5. 木材の粉じんを吸入することによって、ぜんそくを起こすことがある。

正解:3


令和4年10月 問13

粉じん(ヒュームを含む。)による健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. じん肺は、粉じんを吸入することによって肺に生じた炎症性病変を主体とする疾病で、その種類には、けい肺、間質性肺炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などがある。
  2. じん肺は、肺結核のほか、続発性気管支炎、続発性気胸、原発性肺がんなどを合併することがある。
  3. アルミニウムやその化合物によってじん肺を起こすことがある。
  4. 溶接工肺は、溶接の際に発生する酸化鉄ヒュームのばく露によって発症するじん肺である。
  5. 炭素を含む粉じんは、じん肺を起こすことがある。

正解:1