有害エネルギーによる健康障害(騒音)

騒音による健康障害では、騒音性難聴の特徴、音圧レベル、等価騒音レベルなどが繰り返し出題されています。数字や用語の意味を入れ替えたひっかけに注意して整理しましょう。

出題パターン解析

実際の過去問で出題された文章をテーマごとに整理しています。騒音の基本事項と、騒音性難聴の特徴を分けて確認していきましょう。

作業環境における騒音及びそれによる健康障害に関する記述

正しいものを「」、誤っているものを「」で示しています。

騒音の影響

  • 騒音は、自律神経系や内分泌系へも影響を与えるため、騒音ばく露により、交感神経の活動の亢進や副腎皮質ホルモンの分泌の増加が認められることがある。

可聴域・会話音域

  • 人が聴くことができる音の周波数は、およそ20~20,000Hzである。
  • 人が聴くことのできる音の周波数は、10Hzから30,000Hz程度までであり、このうち会話音域は2,000Hzから4,000Hz程度までである。

音圧レベル・騒音レベル

  • 音圧レベルは、通常、その音圧と人間が聴くことができる最も小さな音圧(20μPa)との比の常用対数を20倍して求められ、その単位はデシベル(dB)で表される。
  • 音圧レベルは、通常、人間が聴くことができる最も小さな音圧に対する比の常用対数を20倍して求められる。
  • 騒音レベルの測定は、通常、騒音計の周波数重み付け特性Aで行い、その大きさはdBで表す。

騒音性難聴

  • 騒音性難聴では、通常、会話音域より高い音域から聴力低下が始まる。
  • 騒音性難聴は、音を神経に伝達する内耳の聴覚器官の有毛細胞の変性によって起こる。
  • 騒音性難聴は、初期には気付かないことが多く、また、不可逆的な難聴であるという特徴がある。
  • 騒音性難聴の初期に認められる4,000Hz付近の音を中心とする聴力低下の型をc5dipという。
  • 騒音性難聴の初期に認められる4,000Hz付近の音から始まる聴力低下の型をc5dipという。

騒音性難聴って、会話音域から聞こえにくくなるんじゃないの?

そこがひっかけですね。騒音性難聴は、通常、会話音域より高い音域から聴力低下が始まり、初期には4,000Hz付近のc5dipがみられます。

等価騒音レベル

  • 等価騒音レベルは、時間的に変動する騒音レベルのエネルギー的な平均値を表す量で、変動する騒音に対する人間の生理・心理的反応とよく対応している。
  • 等価騒音レベルは、単位時間(1時間)について10分間ごとのピーク値の騒音レベルを平均化した評価値で、変動する騒音に対して適用される。
  • 等価騒音レベルは、中心周波数500Hz、1,000Hz、2,000Hz及び4,000Hzの各オクターブバンドの騒音レベルの平均値で、変動する騒音に対する人間の生理・心理的反応とよく対応する。
  • 等価騒音レベルは、単位時間(1分間)における音圧レベルを10秒間ごとに平均化した幾何平均値で、変動する騒音レベルの平均値として表した値である。

等価騒音レベルって、ピーク値を平均するものじゃないんだね。

過去問では、ピーク値やオクターブバンドの平均値とする誤りが出ています。等価騒音レベルは、時間的に変動する騒音のエネルギー的な平均値として押さえましょう。

過去問

直近7回の試験で出題された、この科目の過去問を掲載しています。繰り返し演習して、出題傾向と重要ポイントを身につけましょう。


令和7年10月 問14

作業環境における騒音及びそれによる健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. 騒音性難聴の初期に認められる4,000Hz付近の音から始まる聴力低下の型をc5dipという。
  2. 音圧レベルは、通常、人間が聴くことができる最も小さな音圧に対する比の常用対数を20倍して求められる。
  3. 騒音は、自律神経系や内分泌系へも影響を与えるため、騒音ばく露により、交感神経の活動の亢進や副腎皮質ホルモンの分泌の増加が認められることがある。
  4. 人が聴くことのできる音の周波数は、10Hzから30,000Hz程度までであり、このうち会話音域は2,000Hzから4,000Hz程度までである。
  5. 等価騒音レベルは、時間的に変動する騒音レベルのエネルギー的な平均値を表す量で、変動する騒音に対する人間の生理・心理的反応とよく対応している。

正解:4


令和6年10月 問17

作業環境における騒音及びそれによる健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. 音圧レベルは、通常、その音圧と人間が聴くことができる最も小さな音圧(20μPa)との比の常用対数を20倍して求められ、その単位はデシベル(dB)で表される。
  2. 等価騒音レベルは、単位時間(1分間)における音圧レベルを10秒間ごとに平均化した幾何平均値で、変動する騒音レベルの平均値として表した値である。
  3. 人が聴くことができる音の周波数は、およそ20~20,000Hzである。
  4. 騒音性難聴の初期に認められる4,000Hz付近の音を中心とする聴力低下の型をc5dipという。
  5. 騒音は、自律神経系や内分泌系へも影響を与えるため、騒音ばく露により、交感神経の活動の亢進や副腎皮質ホルモンの分泌の増加が認められることがある。

正解:2


令和5年10月 問15

作業環境における騒音及びそれによる健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. 騒音レベルの測定は、通常、騒音計の周波数重み付け特性Aで行い、その大きさはdBで表す。
  2. 騒音性難聴は、初期には気付かないことが多く、また、不可逆的な難聴であるという特徴がある。
  3. 騒音は、自律神経系や内分泌系へも影響を与えるため、騒音ばく露により、交感神経の活動の亢進や副腎皮質ホルモンの分泌の増加が認められることがある。
  4. 騒音性難聴では、通常、会話音域より高い音域から聴力低下が始まる。
  5. 等価騒音レベルは、中心周波数500Hz、1,000Hz、2,000Hz及び4,000Hzの各オクターブバンドの騒音レベルの平均値で、変動する騒音に対する人間の生理・心理的反応とよく対応する。

正解:5


令和5年4月 問15

作業環境における騒音及びそれによる健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. 人が聴くことができる音の周波数は、およそ20~20,000Hzである。
  2. 音圧レベルは、通常、その音圧と人間が聴くことができる最も小さな音圧(20μPa)との比の常用対数を20倍して求められ、その単位はデシベル(dB)で表される。
  3. 等価騒音レベルは、単位時間(1時間)について10分間ごとのピーク値の騒音レベルを平均化した評価値で、変動する騒音に対して適用される。
  4. 騒音性難聴では、通常、会話音域より高い音域から聴力低下が始まる。
  5. 騒音性難聴は、音を神経に伝達する内耳の聴覚器官の有毛細胞の変性によって起こる。

正解:3