電離放射線による健康影響は、「急性障害・晩発障害」「確率的影響・確定的影響」の違いや、影響を受けやすい組織が頻繁に出題されます。似た用語を入れ替えたひっかけが多いため、分類ごとに整理して覚えましょう。
出題パターン解析
実際の過去問で出題された文章をテーマごとに整理しています。
電離放射線による健康影響に関する記述
正しいものを「」、誤っているものを「」で示しています。
電離放射線による健康影響の分類
- 電離放射線の被ばくによる生体への影響には、身体的影響と遺伝的影響がある。
急性障害・晩発障害
- 電離放射線の被ばくによる身体的影響のうち、白内障は晩発障害に分類される。
- 電離放射線に被ばく後、数週間程度までに現れる造血器系障害は、急性障害に分類される。
- 電離放射線に被ばく後、30日以内に現れる造血器障害は、急性障害に分類される。
放射線の影響を受けやすい組織
- 造血器、生殖腺、腸粘膜など頻繁に細胞分裂している組織・臓器は、電離放射線の影響を受けやすい。
- 造血器、消化管粘膜など細胞分裂の頻度の高い細胞が多い組織・臓器は、一般に、電離放射線の影響を受けやすい。

どんな臓器でも同じくらい影響を受けるわけじゃないんだね。

過去問では、細胞分裂が盛んな組織ほど影響を受けやすいという基本事項がよく問われています。造血器や生殖腺、消化管粘膜は特に押さえておきましょう。
確率的影響・確定的影響
- 電離放射線の被ばくによる発がんと遺伝的影響は、確率的影響に分類され、症状の程度は線量に依存する。
- 電離放射線の被ばくによる発がんと遺伝的影響は、確定的影響に分類され、その発生には、しきい値があり、しきい値を超えると発生率及び症状の程度は線量に依存する。

確率的影響と確定的影響って、毎回ごちゃごちゃになるよ……。

この分野は定番のひっかけです。特に「発がん」と「遺伝的影響」がどちらに分類されるかは、繰り返し確認しておきたいですね。
過去問
直近7回の試験で出題された、この科目の過去問を掲載しています。繰り返し演習して、出題傾向と重要ポイントを身につけましょう。
令和7年4月 問14
電離放射線による健康影響に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 電離放射線の被ばくによる生体への影響には、身体的影響と遺伝的影響がある。
- 電離放射線の被ばくによる身体的影響のうち、白内障は晩発障害に分類される。
- 電離放射線に被ばく後、数週間程度までに現れる造血器系障害は、急性障害に分類される。
- 電離放射線の被ばくによる発がんと遺伝的影響は、確率的影響に分類され、症状の程度は線量に依存する。
- 造血器、生殖腺、腸粘膜など頻繁に細胞分裂している組織・臓器は、電離放射線の影響を受けやすい。
正解:4
令和6年10月 問16
電離放射線による健康影響に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 電離放射線の被ばくによる生体への影響には、身体的影響と遺伝的影響がある。
- 電離放射線の被ばくによる身体的影響のうち、白内障は晩発障害に分類される。
- 電離放射線の被ばくによる発がんと遺伝的影響は、確定的影響に分類され、その発生には、しきい値があり、しきい値を超えると発生率及び症状の程度は線量に依存する。
- 電離放射線に被ばく後、数週間程度までに現れる造血器系障害は、急性障害に分類される。
- 造血器、生殖腺、腸粘膜など頻繁に細胞分裂している組織・臓器は、電離放射線の影響を受けやすい。
正解:3
令和6年4月 問14
電離放射線による健康影響に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 電離放射線の被ばくによる生体への影響には、身体的影響と遺伝的影響がある。
- 造血器、消化管粘膜など細胞分裂の頻度の高い細胞が多い組織・臓器は、一般に、電離放射線の影響を受けやすい。
- 電離放射線に被ばく後、30日以内に現れる造血器障害は、急性障害に分類される。
- 電離放射線の被ばくによる身体的影響のうち、白内障は晩発障害に分類される。
- 電離放射線の被ばくによる発がんと遺伝的影響は、確率的影響に分類され、症状の程度は線量に依存する。
正解:5
