有害物質に対する作業環境改善

有害物質を発散する屋内作業場では、密閉化・自動化・局所排気装置などによる作業環境改善の考え方が問われます。改善の優先順位や局所排気装置の基本構造は、ひっかけ問題としても頻出です。

出題パターン解析

実際の過去問で出題された文章をテーマごとに整理しています。

有害物質を発散する屋内作業場の作業環境改善に関する記述

正しいものを「」、誤っているものを「」で示しています。

作業環境改善の基本的な考え方

  • 有害物質を取り扱う装置を構造上又は作業上の理由で完全に密閉できない場合は、装置内の圧力を外気圧より高くする。
  • 有害物質を発散する作業工程では、局所排気装置の設置を密閉化や自動化より優先して検討する。

局所排気装置って便利そうだから、まず最初に設置すればいいんじゃないの?

過去問ではそこがよく狙われます。基本は密閉化や自動化などで有害物質の発散自体を防ぐことが優先で、その後に局所排気装置などを検討します。

局所排気装置の給気

  • 局所排気装置を設置する場合は、給気量が不足すると排気効果が低下するので、排気量に見合った給気経路を確保する。

排気装置なのに、給気も大事なんだね。

はい。排気だけを増やしても給気が不足すると十分な性能を発揮できません。排気量に見合った給気経路を確保することが重要です。

ダクト・空気清浄装置

  • 局所排気装置を設ける場合、ダクトが細すぎると搬送速度が不足し、太すぎると圧力損失が増大することを考慮して、ダクト径を決める。
  • 局所排気装置に設ける空気清浄装置は、一般に、ダクトに接続された排風機を通過した後の空気が通る位置に設置する。

過去問

直近7回の試験で出題された、この科目の過去問を掲載しています。繰り返し演習して、出題傾向と重要ポイントを身につけましょう。


令和5年10月 問19

有害物質を発散する屋内作業場の作業環境改善に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 有害物質を取り扱う装置を構造上又は作業上の理由で完全に密閉できない場合は、装置内の圧力を外気圧より高くする。
  2. 局所排気装置を設置する場合は、給気量が不足すると排気効果が低下するので、排気量に見合った給気経路を確保する。
  3. 有害物質を発散する作業工程では、局所排気装置の設置を密閉化や自動化より優先して検討する。
  4. 局所排気装置を設ける場合、ダクトが細すぎると搬送速度が不足し、太すぎると圧力損失が増大することを考慮して、ダクト径を決める。
  5. 局所排気装置に設ける空気清浄装置は、一般に、ダクトに接続された排風機を通過した後の空気が通る位置に設置する。

正解:2