特殊健康診断

特殊健康診断では、実施目的や生物学的モニタリングの考え方、採尿・採血時期、各有害業務ごとの検査項目などが繰り返し出題されています。細かい数値よりも、「なぜその検査を行うのか」という目的まで理解しておくと得点しやすくなります。

出題パターン解析

実際の過去問で出題された文章をテーマごとに整理しています。

特殊健康診断に関する記述

正しいものを「」、誤っているものを「」で示しています。

特殊健康診断の目的・基本事項

  • 有害業務への配置替えの際に行う特殊健康診断には、業務適性の判断と、その後の業務による影響を調べるための基礎資料を得るという目的がある。
  • 特殊健康診断において適切な健診デザインを行うためには、作業内容と有害要因へのばく露状況を把握する必要がある。
  • 特殊健康診断の実施に当たっては、現在の作業内容及び有害要因へのばく露状況を把握する必要がある。
  • 特殊健康診断が法定労働時間外に行われた場合には、割増賃金を支払う必要がある。
  • 有害物質による健康障害は、多くの場合、諸検査の異常などの他覚的所見より、自覚症状が先に出現するため、特殊健康診断では問診の重要性が高い。

特殊健康診断って、決まった検査をするだけじゃないの?

作業内容やばく露状況を把握して、適切な健診を行うことが大切です。配置替え時には将来の比較データとしての意味もありますよ。

生物学的モニタリング・採尿時期

  • 有機溶剤は、生物学的半減期が短いので、有機溶剤等健康診断における尿中の代謝物の量の検査のための採尿の時刻は、厳重に管理する必要がある。
  • 体内に取り込まれた多くの有機溶剤は、生物学的半減期が短いので、有機溶剤等健康診断における尿中の代謝物の量の検査のための採尿の時刻は、厳重にチェックする必要がある。
  • 特殊健康診断における生物学的モニタリングによる検査は、有害物の体内摂取量や有害物による健康影響の程度を把握するための検査である。
  • 体内に取り込まれた有機溶剤の生物学的半減期は、数か月と長いので、有機溶剤健康診断における採尿は、任意の時期に行ってよい。
  • 体内に取り込まれた鉛の生物学的半減期は、数時間と短いので、鉛健康診断における採尿及び採血の時期は、厳重にチェックする必要がある。

尿検査なら、いつ採っても同じ結果になるんじゃないの?

有機溶剤は体内から早く排泄されるものが多いので、採尿時刻がとても重要です。ここは頻出のひっかけですよ。

特殊健康診断の検査項目

  • マンガンを取り扱う業務に常時従事する労働者に対して行う特殊健康診断の項目として、握力の測定がある。
  • 情報機器作業に係る健康診断では、眼科学的検査などとともに、上肢及び下肢の運動機能の検査を行う。
  • 眼底検査は、電離放射線健康診断で実施され、動脈硬化の進展の有無を検査する。

特殊健康診断って、検査項目が多くて混乱するよ……。

試験では「どの業務で何を調べるか」の対応関係がよく問われます。代表的な組み合わせを優先して覚えるのがおすすめです。

振動工具取扱い作業者の特殊健康診断

  • 振動工具取扱い作業者に対する特殊健康診断を1年に2回実施する場合、そのうち1回は冬季に行うとよい。
  • 振動工具取扱い作業者に対する特殊健康診断を1年に2回実施する場合、そのうち1回は冬季に行うとよい。

どうして冬に健康診断をするの?

レイノー現象などの振動障害の症状は寒い時期に現れやすいからです。季節まで含めて問われることがあります。

過去問

直近7回の試験で出題された、この科目の過去問を掲載しています。繰り返し演習して、出題傾向と重要ポイントを身につけましょう。


令和8年4月 問19

特殊健康診断に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. 有害業務への配置替えの際に行う特殊健康診断には、業務適性の判断と、その後の業務による影響を調べるための基礎資料を得るという目的がある。
  2. 特殊健康診断の実施に当たっては、現在の作業内容及び有害要因へのばく露状況を把握する必要がある。
  3. 体内に取り込まれた多くの有機溶剤は、生物学的半減期が短いので、有機溶剤等健康診断における尿中の代謝物の量の検査のための採尿の時刻は、厳重にチェックする必要がある。
  4. 眼底検査は、電離放射線健康診断で実施され、動脈硬化の進展の有無を検査する。
  5. 振動工具取扱い作業者に対する特殊健康診断を1年に2回実施する場合、そのうち1回は冬季に行うとよい。

正解:4


令和7年10月 問17

特殊健康診断に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. 有害業務への配置替えの際に行う特殊健康診断には、業務適性の判断と、その後の業務による影響を調べるための基礎資料を得るという目的がある。
  2. 特殊健康診断が法定労働時間外に行われた場合には、割増賃金を支払う必要がある。
  3. 眼底検査は、電離放射線健康診断で実施され、動脈硬化の進展の有無を検査する。
  4. 振動工具取扱い作業者に対する特殊健康診断を1年に2回実施する場合、そのうち1回は冬季に行うとよい。
  5. 特殊健康診断において適切な健診デザインを行うためには、作業内容と有害要因へのばく露状況を把握する必要がある。

正解:3


令和7年4月 問20

特殊健康診断に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 有害物質による健康障害は、多くの場合、諸検査の異常などの他覚的所見より、自覚症状が先に出現するため、特殊健康診断では問診の重要性が高い。
  2. 特殊健康診断における生物学的モニタリングによる検査は、有害物の体内摂取量や有害物による健康影響の程度を把握するための検査である。
  3. 体内に取り込まれた有機溶剤の生物学的半減期は、数か月と長いので、有機溶剤健康診断における採尿は、任意の時期に行ってよい。
  4. 体内に取り込まれた鉛の生物学的半減期は、数時間と短いので、鉛健康診断における採尿及び採血の時期は、厳重にチェックする必要がある。
  5. 情報機器作業に係る健康診断では、眼科学的検査などとともに、上肢及び下肢の運動機能の検査を行う。

正解:2


令和6年4月 問11

特殊健康診断に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. 有害業務への配置替えの際に行う特殊健康診断には、業務適性の判断と、その後の業務による影響を調べるための基礎資料を得るという目的がある。
  2. 特殊健康診断において適切な健診デザインを行うためには、作業内容と有害要因へのばく露状況を把握する必要がある。
  3. 情報機器作業に係る健康診断では、眼科学的検査などとともに、上肢及び下肢の運動機能の検査を行う。
  4. マンガンを取り扱う業務に常時従事する労働者に対して行う特殊健康診断の項目として、握力の測定がある。
  5. 有機溶剤は、生物学的半減期が短いので、有機溶剤等健康診断における尿中の代謝物の量の検査のための採尿の時刻は、厳重に管理する必要がある。

正解:3