消化器

消化器分野では、消化液の働きや栄養素の吸収経路に関する問題が繰り返し出題されています。

このページでは、「消化器」に関する頻出の正誤パターンを整理しています。
胆汁、膵液、胃液、小腸での吸収など、混同しやすいポイントを押さえましょう。

出題パターン解析

実際の過去問で繰り返し出題された文章を、間違えやすいテーマごとに整理しています。

消化器系に関する記述

正しいものを「」、誤っているものを「」で示しています。

消化液と消化酵素

  • ペプシノーゲンは、胃酸によってペプシンという消化酵素になり、蛋白質を分解する。
  • 十二指腸に胃から酸性の消化物が入ってくると、アルカリ性の膵液が分泌され、酸を中和する。
  • 唾液の成分は、ほとんどが水であるが、デンプンをより小さい糖に分解する消化酵素を含む。

胃酸とか膵液とか唾液とか、何が何を分解するのか混ざるな……。

胃ではペプシンが蛋白質、唾液ではデンプン分解がポイントです。膵液はアルカリ性で、胃から来た酸性の内容物を中和します。

胆汁の働き

  • 胆汁は、アルカリ性で、消化酵素は含まないが、食物中の脂肪を乳化させ、脂肪分解の働きを助ける。
  • 胆汁はアルカリ性で、蛋白質を分解するトリプシンなどの消化酵素を含んでいる。
  • 胆汁は、酸性で、消化酵素は含まないが、食物中の脂肪を乳化させ、脂肪分解の働きを助ける。

胆汁って消化を助けるなら、消化酵素も入ってそうに見えるな……。

そこがひっかけです。胆汁は消化酵素を含みません。脂肪を乳化して、脂肪の消化を助ける働きがあります。

小腸での吸収

  • 小腸の表面は、ビロード状の絨毛という小突起で覆われており、栄養素の吸収の効率を上げるために役立っている。
  • ブドウ糖とアミノ酸は、小腸の絨毛の毛細血管に吸収され、門脈を通って肝臓に運ばれる。
  • 吸収された栄養分は、血液やリンパによって組織に運搬されてエネルギー源などとして利用される。

小腸の絨毛って、表面積を増やすためのものって考えればいいのか。

その理解でよいですね。ブドウ糖やアミノ酸は毛細血管に吸収され、門脈を通って肝臓へ運ばれます。

胃の働きと吸収

  • 胃は、塩酸やペプシノーゲンを分泌して消化を助けるが、水分の吸収はほとんど行わない。

胃って食べ物が長くとどまるから、水分も吸収してそうに見えるな……。

胃の主な役割は消化です。水分の吸収はほとんど行わない、という点が出題されやすいですね。

分解されずに吸収されるもの

  • 無機塩及びビタミン類は、酵素による分解を受けないでそのまま吸収される。

栄養素って全部いったん分解されるわけじゃないんだな。

無機塩やビタミン類は、消化酵素で分解されず、そのまま吸収されます。炭水化物・蛋白質・脂肪との違いで整理すると覚えやすいですね。

過去問

直近7回の試験で出題された、この科目の過去問を掲載しています。繰り返し演習して、出題傾向と重要ポイントを身につけましょう。

  • 第一種衛生管理者
  • 第二種衛生管理者


試験を選びましょう


令和8年4月 問36

消化器系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. 無機塩及びビタミン類は、酵素による分解を受けないでそのまま吸収される。
  2. 唾液の成分は、ほとんどが水であるが、デンプンをより小さい糖に分解する消化酵素を含む。
  3. ペプシノーゲンは、胃酸によってペプシンという消化酵素になり、蛋白質を分解する。
  4. 胆汁は、酸性で、消化酵素は含まないが、食物中の脂肪を乳化させ、脂肪分解の働きを助ける。
  5. 小腸の表面は、ビロード状の絨毛という小突起で覆われており、栄養素の吸収の効率を上げるために役立っている。

正解:4


令和7年10月 問39

消化器系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. 十二指腸に胃から酸性の消化物が入ってくると、アルカリ性の膵液が分泌され、酸を中和する。
  2. 無機塩及びビタミン類は、酵素による分解を受けないでそのまま吸収される。
  3. 胆汁はアルカリ性で、蛋白質を分解するトリプシンなどの消化酵素を含んでいる。
  4. ペプシノーゲンは、胃酸によってペプシンという消化酵素になり、蛋白質を分解する。
  5. 小腸の表面は、ビロード状の絨毛という小突起で覆われており、栄養素の吸収の効率を上げるために役立っている。

正解:3


令和6年10月 問38

消化器系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. ブドウ糖とアミノ酸は、小腸の絨毛の毛細血管に吸収され、門脈を通って肝臓に運ばれる。
  2. 無機塩及びビタミン類は、酵素による分解を受けないでそのまま吸収される。
  3. 胆汁はアルカリ性で、蛋白質を分解するトリプシンなどの消化酵素を含んでいる。
  4. 胃は、塩酸やペプシノーゲンを分泌して消化を助けるが、水分の吸収はほとんど行わない。
  5. 吸収された栄養分は、血液やリンパによって組織に運搬されてエネルギー源などとして利用される。

正解:3


令和8年4月 問22

消化器系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. 無機塩及びビタミン類は、酵素による分解を受けないでそのまま吸収される。
  2. 唾液の成分は、ほとんどが水であるが、デンプンをより小さい糖に分解する消化酵素を含む。
  3. ペプシノーゲンは、胃酸によってペプシンという消化酵素になり、蛋白質を分解する。
  4. 胆汁は、酸性で、消化酵素は含まないが、食物中の脂肪を乳化させ、脂肪分解の働きを助ける。
  5. 小腸の表面は、ビロード状の絨毛という小突起で覆われており、栄養素の吸収の効率を上げるために役立っている。

正解:4


令和7年10月 問25

消化器系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. 十二指腸に胃から酸性の消化物が入ってくると、アルカリ性の膵液が分泌され、酸を中和する。
  2. 無機塩及びビタミン類は、酵素による分解を受けないでそのまま吸収される。
  3. 胆汁はアルカリ性で、蛋白質を分解するトリプシンなどの消化酵素を含んでいる。
  4. ペプシノーゲンは、胃酸によってペプシンという消化酵素になり、蛋白質を分解する。
  5. 小腸の表面は、ビロード状の絨毛という小突起で覆われており、栄養素の吸収の効率を上げるために役立っている。

正解:3


令和6年10月 問24

消化器系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. ブドウ糖とアミノ酸は、小腸の絨毛の毛細血管に吸収され、門脈を通って肝臓に運ばれる。
  2. 無機塩及びビタミン類は、酵素による分解を受けないでそのまま吸収される。
  3. 胆汁はアルカリ性で、蛋白質を分解するトリプシンなどの消化酵素を含んでいる。
  4. 胃は、塩酸やペプシノーゲンを分泌して消化を助けるが、水分の吸収はほとんど行わない。
  5. 吸収された栄養分は、血液やリンパによって組織に運搬されてエネルギー源などとして利用される。

正解:3